クマたちが棲む豊かな森を次世代へ

 先月、『日本熊森協会』会長・森山まり子さんの講演会を聴いてきました。
 ちょっと郊外へ出れば、まだまだ緑豊かな森があるじゃないか・・・そう勘違いしている方
はいらっしゃいませんか? 郊外で見かける緑の多くは、植林されたスギやヒノキの人工樹
林、本当の森ではないのです。そんな人工林も林業ばなれが進み、放置されているケース
は少なくありません。クマ・シカ・イノシシなどの動物は、そんな山には住むことができず、
里へ下りてきては畑を荒らす、時には人に危害を加える。そして、対策に乗り出す自治体
は、『獣害対策』と称して動物を駆除する。このままでは、いつまでも動物を駆除し続ける
しかありません。
 その昔、スギやヒノキを植林する前、そこには様々な樹木が自生していて、人々は必要
な分だけ木を倒し、炭を焼いて日常の燃料とし、田畑を守って暮らしていました。その頃の
森には、動物のエサが豊富にあり、里へ下りてくることもありませんでした。また、動物たち
のためだけではなく、森は人間にとっても重要な役割を果たしています。大地に大きく根を
張った森は、地滑りや土砂崩れを防ぎ、栄養豊富な水を蓄え、肥沃な土壌を生みだしていくのです。そんな森の保護と再生に取り組んでいるのが、『日本熊森協会』です。
最近、クジラやクロマグロが絶滅の危機といって捕獲が制限されるようなニュースが流れましたが、日本のツキノワグマも絶滅の危機に瀕しているそうです。クマに限らず、動物たちと共存共栄している日本にしていきたいですね。
 詳しくは、日本熊森協会のホームページで  http://homepage2.nifty.com/kumamori/
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お花見・バーベキューを美しく、気持ちよく

 桜が咲いたら、やっぱりお花見。新緑の季節には、やっぱりバーベキュー。
眺めのいい場所で、美味しい食材を持ち込んで、食べて、飲んで・・・とても楽しいですよね。でも、ちょっと待って! みなさんは手に何を持ってますか? ひょっとして、紙コップ・紙皿・割り箸ではありませんか? 宴が終われば、それらは全部ゴミではありませんか? 桜の美しい公園やバーベキューのできる河原も、翌朝にはゴミの山になってしまっている姿を見かけます。毎晩繰り返される花見で出るゴミ、週末賑わうバーベキューで出るゴミ、誰かが片付けてくれているのです。ひょっとしたら、みなさんが払った税金が使われているかもしれません。そんな使い捨ての宴をちょっと見直してマイコップ・マイ皿・マイ箸にしてみませんか? 紙コップや紙皿を使うより、
ガラスのコップで飲んだ方が美味しいし、陶器のお皿で食べた方が美味しいですよね。
そう考えると、一石二鳥。「いやぁ〜荷物が増えるし・・・」なんてことは言わず、みんなが
気をつければ、もっと楽しい宴になるんじゃないでしょうか。そして、翌日来る人たちも気
持ちよく宴を楽しめるように。
全員分を幹事が準備するのは大変ですが、参加者各自に持参してもらうなら、簡単にで
きるはず。
 一度、マイ箸・マイコップでやってみると、なぜか次からもそうしたくなる。普段でもマイ
箸を持ち歩き、飲食店で割り箸を使わなくなる。コンビニやスーパーでも、割り箸や使い捨てスプーンをもらわなくなる。そんな暮らしへのシフトするかもしれませんね。
ペットボトルのキャップでワクチンを届けよう

 みなさん、資源ゴミのリサイクル取り組んでおられますか? ペットボトルのゴミ分別や
リサイクルも最近は当たり前、外したキャップはゴミに出す・・・いえいえ、ちょっと待って
ください、キャップで世界の子供たちにポリオワクチンを届けることができるってご存じ
ですか? ポリオとは小児麻痺のこと。日本では根絶されたものの、途上国では未だ
根絶されていません。
 ペットボトルのキャップ400個で10円。ポリオワクチンの接種には20円が必要なので、
キャップ800個で子供1人がワクチンを接種できる計算です。一般ゴミゴミとして焼却して
しまうと、6,300gものCO2が発生してしまうキャップ800個、それがワクチンに変わるのです。1人1人が集められる数は少なくても、みんなで取り組めば、800個なんてすぐに達成できるはず。
 NPO法人エコキャップ推進協会では、集まったキャップをリサイクル事業業者に買い取ってもらい、JVC(世界の子どもにワクチンを日本委員会)に寄付しています。キャップの送付先・持ち込み先は全国各地にありますので、詳しくはエコキャップ推進協会のホームページをご覧下さい。送付の際のルールなども詳しく掲載されています。
 NPO法人エコキャップ推進協会     http://ecocap007.com/
 世界の子どもにワクチンを日本委員会 http://jcv-jp.org/
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『サクラ』

 サクラの開花宣言があちこちから聞かれるようになりました。パッと咲いて、あっという
間に散ってしまう、そんなはかなさに魅力を感じるのは日本人特有だとか。わび寂びの
世界観なのでしょうか。
 サクラと言えば、ソメイヨシノ。普通、樹木は葉が出て、花が咲いて散って、実をつけま
すが、ソメイヨシノは違いますよね。葉が出る前に花が咲きます。降り注ぐ太陽の光を生
い茂った葉で受け、養分に変える光合成。その力で花を咲かせるはずなのに、ソメイヨシ
ノは先に花が咲く。そのエネルギーは、いったいどこに蓄えられているのでしょう・・・。
 ソメイヨシノは、観賞用に作り出された木ですが、木材として使われるサクラは、ヤマザクラの類。車や電車の車窓から、緑の山の中にピンクの花を咲かせている風景を遠望することがあります。なかなか近づいて見るチャンスはありmせんが、ソメイヨシノと違い、ヤマザクラは葉と花が同時に開くそうです。
ヤマザクラ、粘りがありなめらかと言う特性から、古くは版木として使われていました。小学生の頃、彫刻刀を手に木に向かって彫った記憶ありませんか? 同じように(?)職人さんが木に向かい、彫る。そして様々な文書や浮世絵が刷られていたんです。スゴイ技術ですね。
 材としてのヤマザクラ、実は今も身近なところにあるんですよ。それは和菓子の木型。一つ一つ手作りする老舗の和菓子屋では、とても重要な木型。店頭に並んでいる和菓子の繊細な形は、ヤマザクラと木型職人によって生み出されています。和菓子を舌だけでなく、目で楽しませるための脇役としてヤマザクラは活躍しています。和菓子屋に行った時には、ショーケースだけでなく、奥の仕事場もちょっと覗いてみてください。
木のある暮らし
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 3月に入り、暖かいと思えば寒くなったり、寒いなと思ったら暑くなったり、変わりやすいお天気が続いています。みなさん、風邪をひいたりされていませんか? 工房のある篠山は今月になってからも雪が降ることもあり、寒い日は0℃近くまで気温が下がることもあります。
 それでも春は確実にやってきますね。梅が咲き、フキノトウが芽吹き、ツクシも顔を出す。冬の間に準備していた木々や草花が春の便りを運んでくれています。色とりどりの季節が始まるかと思うと、なんだかワクワクしますね。
 ”木のある暮らしスローライフ通信 2010春”号も、みなさまの暮らしを応援するスローな情報をお届けします。